外国人技能実習制度 | 検定材料注文書 |
技能検定は,職業能力開発促進法に基づいて厚生労働省が実施,認定する国家資格制度です。「シーリング防水工事作業」技能検定試験は,昭和53年に第1回目が実施され、今年で46回目を迎えました。この間,多くのシーリング防水技能士が誕生し,全国の施工現場で活躍しています。東シ協では,厚生労働省から代行委託(東京都職業能力開発協会と協定締結)を受け,東京地区の技能検定実施機関として毎年技能検定実技試験を実施しているほか,中央職業能力開発協会に委員を派遣し学科試験問題の作成,実技試験の仕様検討などを通じて検定試験の一層の充実に努めています。
■シーリング工事のプロフェッショナルを育成
国土交通省の令和4年度版建築工事監理指針『9章 防水工事9.7.4施工(1)施工の体制』では
1.シーリング工事の場合、確実な防水性能を確保するうえで材料特性面より施工の技量に負うところが多い。現在、シーリング工事に関しては1級技能士と2級技能士の公的資格があり、「標仕」(公共工事建築工事標準仕様書)では、技能士の適用が特記された場合は、1級技能士が自ら作業するとともに、施工品質の向上を図るための作業指導を行うことにしている。
2.令和4年度版建築工事管理指針「9章 防水工事9.7.4施工 (1)施工の体制」では、シーリング工事においても施工のほかに事前検討や施工管理を含めた検討・調整等が重要である。例えば、日本シーリング材工業会では、これらの技術および知識を有する「シーリング管理士」を認定している。「シーリン
グ管理士」制度は昭和46年に発足し、昭和55年から実施された建設省(現・国土交通省)総合技術開発プロジェクト「建築物の耐久性向上技術の開発」においても、「シーリング管理士」の参画による効用が記述されている。
としています。そうしたことから官公庁工事のほか民間工事でも大型物件では技能士・管理士の採用等が図られるようになってきました。とはいえ,有資格者が有効に活用されているかというと,そうした状態にはまだまだ遠いのが現状です。シーリング防水の重要性,特に,施工が品質に占める大きさからすれば,一定水準以上の技能を持つ技能士がすべての建物で,その役割を果たしてこそ社会への貢献につながると私たちは考えています。
★シーリング管理士とは……
「現場施工能力を有し、防水設計およびシーリング材の品質や施工法に関する知識によってシーリング工事の技術指導や施工管理に当たり、指導的役割を果たす」ことを職務とする者で、その能力は日本シーリング材工業会が行う検定試験で認定されます。プライベートライセンスですが、上記の国交省監理指針にも言及されているように、一般的にも評価の高い制度に基づ資格です。
■シーリング防水1級 年度別合格者数・累計
■シーリング防水2級 年度別合格者数・累計