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 T O P I C S                      

2024.5.31
   
第48回通常総会開催
       新理事長に石黒氏(石黒建材)
       シーリング工事業の価値を高める取り組みを

 当組合の第48回通常総会が5月31日東京・港区芝公園の芝パークホテルで開催され,「シーリング業界の健全化と成長」を基本方針とする2024年度事業計画(案)などすべての議案が全会一致で承認されました。このうち役員改選では新理事長に石黒健司氏,新理事に菅原禎三氏(マルユ工業)を選出し,監事2名を合わせた役員15名による執行部体制での新事業年度がスタートしました。

 総会後の懇親会では,進行役の平川真利理事が総会の無事終了を報告すると共に新三役に選任された石黒理事長,副理事長の出水裕之氏並びに斗成隆氏,専務理事の内田浩文氏を紹介した後,壇上に立った石黒新理事長が「長年組合を牽引されてきた出水前理事長には足元にも及ばないが,これまでの歩みを継承して更なる飛躍に向けて励んでいきたい」と就任の決意を表明,続けて「手広く事業を手掛けられている組合員さんが多い中で弊社は昭和37年創業以来シーリング一筋,実のところはそれしかできないので細々とやってきた。組合創設時から皆さんにも配付されている組合員証記載の登録番号で弊社は1番,50音順で頂いているものなのだが,ちなみに光栄工業さんは4番と聞いている」と自己紹介,さらに「我々を取り巻く環境は依然厳しく,首都圏の大型再開発事業,関西万博,各地での半導体工場や物流倉庫など物件動向は聞こえてくるが安定的に需要を満たしているとは思えない。また,既に直接的な影響が出始めている労働時間規制や物流の2024年問題,目的は労務環境の改善にあるとはいえ私たち施工業者にはしわ寄せがきているように感じている。建築資材だけでなくあらゆる分野での価格高騰も続き,大手企業の給与ベースアップも我々には遠く及ばず,工事単価引き上げなどままならぬ状況に変わりはない。こうした中では同業者同士の競争が激しくなる傾向があるが,当組合では団結力を強め,知恵を絞り議論を重ねながらシーリング工事業の価値を高めるよう取り組んでいきたいと思っている。そのためには代理店様,メーカー様を始めとする皆様の大きな協力が必要であり,月並みな言葉だが材販工一致団結してシーリング業界を盛り上げて頂けるようお願いしたい」と述べ挨拶としました。

 続いて,司会から新理事の菅原氏が紹介され,菅原氏が「前々から現・出水副理事長から声を掛けられていたこともあり,今回の理事長交代を機に理事就任をお受けすることにした。今後ともよろしくお願いしたい」と挨拶,会場から厚い拍手が送られました。

 引き続き,列席の来賓が紹介され,来賓を代表して,まず,東京都中小企業団体中央会労働課長・相川道大氏が「労働関係の仕事をしている中で人手不足,人材不足,あるいは最低賃金の上昇によって労務費が上がる一方,労務費の転嫁が中々できないとった話を伺うことが多い。皆様も活用されていると思われる外国人技能実習制度がこのほど育成就労制度となり,私ども中央会でも重要な事業と位置づけ,上部団体の全国中央会では中小企業,組合の立場を反映した制度として実行されるべく考えている。また,私どもで用意している支援事業として貴組合では技術講習会に利用されていると思うが,そのほかにも国や都道府県を含めた支援策は数千件あるとされている。私どもの周知不足も否めないが皆様もアンテナを張って,専門家の無料派遣などのメニューもあるので是非ご利用いただきたい」と述べ,続いて日本シーリング材工業会・大島幸雄会長も,出水前理事長を労うと共に石黒新理事長への期待の言葉を寄せた後「原材料の高止まりや物価の上昇が続き,円安が止まらない中,大企業を中心に大幅な賃金アップがクローズアップされ,日銀はゼロ金利政策を終了,直近では長期金利1%超えも現実になりつつある。このような環境で,建築業界では働き方改革関連法の適用が始まり,皆様の資材面に影響する物流業界でも規制が始まった。皆様のご苦労も絶えないと思うが,このような問題,大きな変化に適応することが非常に重要な時代になっている。材販工一体となってこの大きな波を乗り越え,明るい未来を築いていくために一緒に取り組み,ポジティブに活動していきたい」と述べ,祝辞としました。

 ここで,長年の貢献を称え,組合員一同を代表して石黒理事長から出水前理事長に表彰状と記念品が手渡されたあと,新入組合員の(株)GROW(矢野優矢社長),(株)LEAP RISE(前田宏和社長)並びに賛助会員のサンセイゴンドラ(株)(兵働健社長),ジャパンマテリアル(株)(堀之内晋也社長)の4社が紹介され,当日出席した前田氏,兵働氏,堀之内氏から一言ずつ挨拶が述べられました。

 続いて乾杯に移り,賛助会員を代表して化研マテリアル・狩野俊也社長が「生産性の向上と職人気質が対極にあるようにイメージされている方もいるようだが,ものづくりの現場は職人さんによって支えられている。実際に手を動かす人がなおざりにされたり,もし本当に職人さんが生産性の阻害になっているとしたら,それは非常にクリティカルな課題だ。私たち賛助会員がもっと現場に踏み込んで,職人さんがいい仕事をして旨い酒が飲めるような日常が続くよう商品やサービスを開発していかねばならないと改めて感じている」と挨拶,「それでは我々業界も今夜も旨い酒が飲めるように!」との発声で乾杯となりました。

 懇親の場となり歓談の輪が広がる中,当日の政治資金規制法のやり取りなど政務により到着が遅れていた来賓の公明党代表参議院議員・山口那津男氏が司会の紹介を受けて登壇,石黒新理事長体制への期待と出水前理事長への謝意を表し,「今,賃上げとか好循環などと言われているが資材価格の高騰など,そう単純ではないのが現場の実情だろう。それに対し,仕事量を確保し発注者側に適切な転嫁措置を促すことで皆さんの仕事が円滑に,また,実績が上がるように全力で取り組む決意だ。6月に決定する骨太方針にも建物のシーリング工事の業務増を促す提案を準備中だ。政治が信頼を損なうような状況にあるが襟を正して法改正を成し遂げ,政策面から皆様をバックアップしていきたい」と述べ,挨拶としました。

 歓談が打ち続く中,斗成副理事長の「組合も新体制となり,今まで以上の皆さんのご活躍,ご協力をお願いしたい。そしてナイスガイの石黒新理事長を盛り上げ,期待して」との中締めの言葉と3本締めにより,盛況裡に散会となりました。
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2024.6.8

令和6年度技能検定実技試験
      1級108名、2級9名が受検

令和6年度のシーリング防水工事作業技能検定実技試験が6月8日千葉市稲毛区のポリテクセンター千葉で開催されました。昨年10年ぶりに100名を切った1級受験者も,今回は昨年より12名多い108名,一方2級は大きく減少して9名と合計117名の受験者の参加により実施されました。 

 当日は,例年通り午前中に1級実技試験,午後に2級実技試験のスケジュールが組まれ,受託団体である東シ協・内田浩文専務理事の進行により開始,試験に先立ち午前9時に東シ協を代表して石黒健司理事長が受験者を前に「皆さん,お早うございます。私も25年前はそちら側で試験を受ける立場だった。試験なので緊張したりもすると思うが,皆さんはいつも現場で作業をされている技術者だ。日頃の実力を出して頂ければ十分に合格できる試験のはずだ。問題の指示内容をよく確認し,図面をよく見て合格できるように頑張ってください」と激励しました。

 続いて,稲葉光一首席検定委員から試験に関する注意事項などの説明と共に「試験は競争ではなく,時間内に確実に仕上げて頂ければ合格の確率も上がるので落ち着いて取り組んで欲しい」と呼び掛けられ,内田氏の号令と共に午前9時15分,試験スタートとなりました。


 午後の2級実技試験では,1級同様に石黒理事長が挨拶に立ち「皆さん,こんにちは。まずは日頃の経験を活かし,落ち着いて作業に取り組んで頂ければ必ずや合格すると思うのでぜひ頑張って頂きたい」と挨拶,同じく稲葉首席検定委員から注意事項等の説明が行われた後,午後1時30分に試験開始となりました。

 なお,会場は今年から常設の空調機が導入され,梅雨前の30℃を超える当日の蒸し暑さもかなりやわらぎ,受験者はもちろん主催者側も例年に比較して格段の快適さで作業に取り組むことができたようです。

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2024.5月18・25日

       実技試験に向け、技能向上勉強会開催

 今年度のシーリング防水技能検定試験受験者を対象とする実技勉強会が5月18日(土)と5月25日(土)の2回,両日とも午前8時30分から東京・練馬区上石神井のリプルで開催されました。

 例年同様,組合員各社から派遣された技術指導員を講師として今年度受験予定者のうち1級合計84名(一般参加含む),2級6名(前同)が参加,6月8日
(土)に行われる本試験に向け,模擬試験台を囲み,講師の指導,説明に対して真剣に取り組む姿が見られました。

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2024.1.16

 新年賀詞交歓会
  賛助会員共々新春に集う

    組合員企業の円滑運営に向け事業推進 

 
 当組合の新春賀詞交歓会が1月16日午後5時から東京・港区の芝パークホテルで開催され、来賓並びに賛助会員のシーリング材メーカー、資材商社など関係者多数が参集し、業界の一層の隆盛に向け決意を新たにしました。

 当日は平川真利理事の進行により、まず、挨拶に立った出水裕之理事長が「明けましておめでとう。今年はご承知のように正月一日から能登の大震災、それに起因する羽田の飛行機事故と暗い幕開けとなってしまった。被災地ではこれから沢山の方が不自由な生活を強いられる。当組合ではこの場をお借りして、能登半島地震に対する義援金をお送りしたいので、お気持ちを頂戴できれば有り難い。さて2024年、今年も組合は各事業を積極的に進めていくが、4月からの働き方改革に伴う残業規制、昨年10月からのインボイス制度、海外実習生に対する就労制度の改訂など我々中小業者にとっては仕事がしづらくなる環境も予測されるところで、組合としてはこうした動きに対応した的確な情報提供を行っていくほか、例年通り、技能検定関係、技術講習会等も積極的に進めていきたい。なお、昨年から日シ工連主催となった全国シーリンググランプリが今年は4月13日に予定されている。組合員の皆様にはグランプリへの参加者を募集したところ、東シ協として予定している選手枠5名に対して現時点で5社11名の応募を頂いた。大変申し訳ないのだが、グランプリ運営委員会で既定の5名を選出させて頂くことになるのでご理解をお願いしたい。今年も1年、実のある活動を行っていくためには皆様のご協力が何よりも必要であり、引き続きよろしくお願いすると共に、皆様並びに関係各位のご健勝と会社のご隆盛、そして年々世界各地で紛争が激化している中で日本でも天災が起こったが、まずは私たちが安全に生活できることを祈念する次第だ」と年頭の所感を表明しました。

 続いて、列席の来賓が紹介され、来賓を代表して挨拶に立った日本シーリング材工業会・大島幸雄会長が能登半島地震被災者を見舞う言葉を寄せた後「この年末年始は比較的穏やかな日々が続いたが、昨今の社会情勢はめまぐるしく変化し、シーリング業界も変化への対応が求められていると感じている。安全・品質を大前提に、やはり時間外労働規制等の課題解決、デジタル技術の活用や新たな法規制への対応、現場作業員の確保働き方改革などを進めながら新たな1年に取り組まねばならない。そして工賃、工期をしっかり確保してより良い事業環境に進化させることが重要だ。辰年の令和6年は龍の如く更なる飛躍の年になり、高水準の経済が順調に続くことによって我々の事業環境もより良くなり、材販工一体となってシーリング業界も更に発展していくと考えている。我々シーリング工業会もその一助となるようしっかり活動して参るのでご支援よろしくお願い申し上げたい」と共々の発展に向けての祝辞としました。

 引き続き、感謝状贈呈式に移り、まず、防水業界並びに組合活動への多大な功績が公に認められた各氏(別掲)、また、令和5年度技能検定試験成績優秀者の各氏(別掲)に、それぞれ出水理事長から感謝状並びに記念品が手渡され、会場から盛大な拍手が送られました。

 続いて、今年度新規加入組合員として㈱松俊商会、㈱武州防水の2社が紹介され、小谷知之常務取締役(松俊商会)、青木 崇代表取締役(武州防水)から、それぞれ入会に当たっての抱負が述べられました。
 この後、乾杯に移り賛助会員を代表して挨拶に立った化研マテリアル・狩野俊也社長が能登半島地震被災者を気遣い1日も早い復旧を祈った後「今年は新築も改修も谷間になると言われているが、そうしたときこそ私たち賛助会員が提供できる商品やサービスの価値をいかに創出して皆様に貢献していくか、原点に戻って精進したい」と述べ同氏の「被災した方々と共に未来に向けて頑張ろう!」との発声で、和やかな歓談の場に入りました。席上、シ世会・氏家光太郎新会長、・斗成裕生副会長、同・岡藤洋平新副会長らが壇上で自己紹介を兼ねての挨拶が行われるなど宴たけなわの中、まず、中締めの挨拶に立った斗成隆副理事長の指名を受けた宇山廣道相談役が壇上から次代を担う若い世代にエールを贈って会場を湧かせ、続いて斗成氏の「今年はシーリング業界、建築業界とも色々なことがあると思うが、皆さんで協力して乗り越えよう」との挨拶と三本締めにより閉会となりました。









▷感謝状贈呈
・令和5年度黄綬褒章受章 有山幸冶郎氏(日本産業㈱)
・厚生労働大臣表彰 野口 修氏(㈱マサル)
・都知事感謝状 石黒健司氏(㈲石黒建材社)谷脇大吾氏(ビルコン㈱)
・東京都職業能力開発協会会長表彰
 佐藤浩一氏(㈲阿蘇工業) 富岡大和氏(㈱トミヨシ商会)
 岡田輝夫氏(㈱マサル)  宇山広之氏 (山栄興業㈱)
・令和5年度シーリング防水技能検定成績優秀者
 1級 蒲原薫弥氏(光栄工業㈱) 2級 山本海波氏(㈱ワイズ) 

出水理事長と贈呈式後の記念撮影
前列左から石黒副理事長、出水理事長、

有山氏、野口氏、佐藤氏
後列左から蒲原氏、岡田氏、富岡理事





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2023.11.9

33回東シ協技術講習会(都中央会協賛)

 低層ノックダウンCW、シーリング材ハンドブック2023をテーマ

                                                        

 当組合(出水裕之理事長)の第33回技術講習会が東京都中小企業団体中央会の持続化支援事業として119日、東京・千代田区九段北のアルカディア市ヶ谷で開催されました。

 当組合恒例の講習会で都中央会との共催は10回目、昨年同様リモート併用形式により、組合員並びに材料メーカー、ディーラーなど賛助会員のほか、関東板硝子工事業協同組合員も含め会場・リモート合計135名が参加、「低層ノックダウンカーテンウォール」と「建築用シーリング材ハンドブック2023」の2つのテーマで、それぞれアルミサッシメーカー・三協立山社から招聘した設計技術者、日本シーリング材工業会から派遣された技術委員2名を講師とする講演が行われました。

 当日は、野口修技術委員長の司会により、まず、主催者を代表して斗成隆技術事業部長が日頃の組合事業に対して謝意を表明すると共に「今年も皆様の関心のあるテーマに沿って3名の講師の方にご講演を頂く。中小企業団体向け小規模事業者持続化支援事業として行われる技術講習会であり、最後まで、ご聴講頂くようにお願いしたい」と力強く挨拶、引き続き、野口氏から講演テーマ、講師が紹介され、次のスケジュールで講習会に入りました。

13351435〕低層ノックダウンカーテンウォールの設計・施工技術の状況、不具 合事例 講師:三協立山㈱三協アルミ社ビル事業部東日本設計部部長 脇田高明氏


▷〔14451545〕建築用シーリング材ハンドブック2023の改訂
 講師:日本シーリング材工業会技術委員長
福井宏氏・
    同技術副委員長坂田智康氏

▷〔
15451600〕質疑応答
▷〔
16001610〕閉会の辞 東シ協技術事業部 富岡大和副事業部長)

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2023.11

 有山幸治郎氏(日本産業)が黄綬褒章受章 

                                               昨年秋の叙勲・褒章で国土交通省の推薦により当組合員会社・日本産業㈱代表取締役の有山幸治郎氏が,多年に及ぶ防水工事,特に改修防水システムの発展・普及並びに各団体リーダーとしての指導的役割を通じた防水業界への貢献が認められ黄綬褒章受章の栄に浴しました。
 有山氏は1986(昭和61)年に田島ルーフィング㈱入社、1994(平成6)年同社を退社し父・光男氏創業の日本産業㈱に入社、1997(同9)年取締役,2001(同13)年専務取締役、2006(同18)年代表取締役に就任して現在に至り、田島ルーフィング在籍時を含めて防水の技術・営業開発に精励、社業の発展をもたらすと共に、各団体活動を通して時代に即応した組織づくりに尽力、その手腕が期待され2020年に(一社)全国防水工事業協会会長に就任しました。そのほか現在,関東防水管理事業協同組合理事長として活躍中です。 2017年日本建築仕上学会学会賞(技能賞)、2019年国土交通大臣表彰受賞。1963年生まれ。
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2023.11.30
 野口 修氏(マサル)が厚生労働大臣表彰受賞                              令和5年度職業能力開発関係表彰式で、㈱マサル・野口修氏が中央職業能力開発協会の推薦を受け,厚生労働大臣表彰を受賞しました。技能検定の推進,技能水準の向上等に資する目的で国が行う顕彰制度で,長年にわたり技能検定事業に従事し,顕著な功績のあった功労者として今回の受賞の栄に浴し,2020年の中央職業能力開発協会・会長表彰に続く受賞となります。

野口修氏 ㈱マサル取締役技術本部長。職業能力開発協会中央検定委員,当組合技術委員長。1961年生まれ。
 



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