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 T O P I C S                      

2025.1.16

   賀詞交歓会開催

      受け身にならず,困難にも柔軟に対応

             賛助会員共々新春に集う

 当組合の新春賀詞交歓会が1月16日午後5時から東京・港区の芝パークホテルで開催され,来賓並びに賛助会員のシーリング材メーカー,資材商社など関係者多数が参集し,業界の一層の隆盛に向け決意を新たにしました。

  当日は平川真利理事の進行により,まず,挨拶に立った石黒健司理事長が「明けましておめでとう。この  年末年始は9連休の方も多く穏やかに正月を迎えられたかと思う。昨年の元日は能登半島地震が発生,さ らに能登地区では9月の豪雨が重なり復興がままならないと聞いている。昨今の異常気象は我が国に限らず,自然災害をもたらす取り巻く環境はここ数年で大きく変化しているように思う。2024年問題とされていた物 流問題や働き方改革による労務環境の改善は,現場での労働力不足や賃金の不安定さなど,まだ負担の偏り が目立つ傾向にあるようだ。このような中で当組合は業界の健全化と成長を基本方針として今年も様々な活動を実施していきたい。先ず,業界の未来を背負って立つ技能士の検定試験,そして一昨年から我々の上部団体・日シ工連主催となり4月に開催される全国シーリンググランプリ,元々は関シ協さんがイベント的に始められたものが回を重ねるごとに盛り上がりを見せ全国大会となっている現在,東シ協としても本腰を入れて選手選抜を行い,昨年の準々優勝以上を目指して頑張っているところで,皆様にもぜひ注目して頂きたい。業界を取り巻く環境は未だに厳しく,従来では予測し得ない場面にも遭遇しかねない。そうした状況にも受け身ではなく,柔軟に対応していく必要があると思っている。シーリング工事業も歴史を重ね,もはや斬新とは言えない業界になっているが,シーリング無くして建築は成り立たないという誇りをもって励んでいきたい。そのためにも皆様の益々のご協力,ご指導,ご鞭撻をお願い申し上げる次第だ」と述べ,新年幕開けの意欲を表明しました。

 続いて,列席の来賓が紹介され,来賓を代表して挨拶に立った日本シーリング材工業会・大島幸雄会長が日頃の支援に謝意を表すると共に「改めて新年おめでとう。先ほども言われたように年末年始は比較的長く休暇がとれ,皆様も新年に向けてリフレッシュされたと思う。社会状況が目まぐるしく変わる昨今,昨年は2024年問題として残業規制と物流問題が経営にも大きく影響したと思うが,さらに深刻化するリスクも潜んでいることからまだまだ気を抜けない状況が続いている。事業継続のためには会社を強くすることが求められ,施工業者様におかれては安全と品質を最優先に,その上で時代の流れに乗りつつ法規制や働き方改革,さらにはデジタル化への対応を推進され,また,適正な工賃・工期を確保してしっかり事業を強化して頂ければと考えている。今年はご存知の通り巳年,蛇は脱皮を繰り返すことで変革や再生,成長の象徴とされ,その動きからは難局をしなやかに乗り切る動物とも捉えられている。これから起こるであろう大きな変化に対しても柔軟な思考に行動を伴わせて難局を乗り越え,皆様方と切磋琢磨しながら素晴らしい成果を上げられる年になればと考え,我々日シ工も努力していきたい。ぜひ良い年にしましょう」と力強く述べ,共々の発展に向けての祝辞としました。

 ここで司会が内田浩文専務理事に交代,組合活動に多大な功績が認められた組合員への感謝状贈呈式に移り,次の各氏に石黒理事長から感謝状と記念品が贈呈されました。

▷平川真利氏(大丸シール㈱):技能検定への功績により令和6年度東京都知事感謝状受賞▷市元正明氏(リノ・ハピア㈱):令和6年度シーリング防水技能検定1級成績優秀者▷松浦貴勝氏(㈱マサル):同2級成績優秀者

受賞者に盛大な拍手が送られた後,平川氏が司会に戻り,今年度新入会員として㈱4U,㈱ジョスコムの2社を紹介,上田正人代表取締役(4U),川上一三代表取締役(ジョスコム)から自己紹介を兼ねた挨拶が述べられ,乾杯に移りました。

指名を受け,賛助会員を代表して挨拶に立った化研マテリアル・狩野俊也社長が「物を運ぶことについて真面目な話を」と前置きして,先般話題となったヤマト運輸の日本郵便に対する提訴の一件が顧客サービスの在り方を再認識する教訓にもなったとして「運搬コストの上昇をご理解頂くためにも,より良いサービスを提供し皆様の要望に応えられるよう努力するので,今年もよろしくお願いしたい」と述べ,同氏の発声で乾杯となりました。

 新春を祝いながら和やかな歓談が続く中,中締めの挨拶に立った斗成隆副理事長が「東シ協も体制が変わり石黒理事長のもと理事一同,皆様のために日々業務に励んでいる。出水前理事長,ご苦労様,引き続き連合会会長として東シ協をよろしく。レジェンド・宇山相談役には今年もご参加頂いた。皆様もぜひ長生きしてシーリング業界を応援して頂きたい。これからも東シ協魂をもって様々な困難を乗り越え,皆様と共に歩んでいきたい」と述べ,同氏の三本締めにより散会となりました。
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2024.12.7

    全国シーリンググランプリ予選会

     トップ奪取へ,精鋭12名が参加して初開催

日本シーリング工事業協同組合連合会(出水裕之会長)主催による文字通りの全国大会として3回目を迎える本年4月開催の第11回全国シーリンググランプリ(全国SG,於:兵庫・尼崎市)。同大会に向け,東シ協主催の関東甲信越地区予選会が昨年12月7日,東京・練馬区石神井南町のリプルで開催されました。これまでの上位入賞から全国トップを目指した組合肝いりの開催で,東シ協での予選会は今回が初めて。組合員会社から自薦他薦の1級技能士12名が参加,各人高レベルの技能を発揮して選手枠・5名の出場権獲得に向けて技を競い合いました。

 当日は内田浩文専務理事の進行により午後2時から準備開始,午後3時に石黒健司理事長が開会挨拶に立ち「皆さん,今日は予選会ということで,ここにご参加の方々から5名を選ばせて頂くことになる。日頃の現場での実力を発揮することが選ばれる条件になると思うが,皆さんの力も伯仲していると思われ,非常に難しい審査になると思う。先ずは悔いの無いよう,実力を出し切って頂くことが第一なので頑張って頂きたい」と激励,続いてシーリンググランプリ運営委員会・富岡大和委員長も「このシーリンググランプリは元々10年ほど前に関西地区で始まったイベントで,徐々に,このような予選会を経て関西以外の各地区からも代表選手が参加するようになり,昨年から名実ともに日シ工連主催の全国大会となった。競技は,今日使用する検定用1級模擬架台と異なり特別仕様の架台・審査基準で行われ,優勝,準優勝,3位までの入賞者を選出し,それぞれ表彰状,賞金が授与される。東京からも4年ほど前から希望者を募り参加するようになったが,派遣選手を選抜するための予選会の開催は今回が初めてになる。この予選会の開催により選手層が厚くなり,また,選手選抜を行うことで全国でも上位が狙える状況をしっかり作り,皆さんの実力が存分に発揮できるような環境を整え,その結果,さすが東京といわれるようになればと思っている。今日はこの予選会に参加頂いて非常に有り難く思っており,いかんなく実力を発揮して取り組んで頂きたい」と挨拶,さらに当日の審査員を務める全国SGの立役者でもある日シ工連前会長・苅谷純氏,全国SG本戦審査員でもある氏家光太郎氏が紹介された後,内田氏から競技・採点基準が説明され,予選会の競技スタートとなりました。

 競技時間は1時間。試験架台は技能検定1級用の模擬架台を使用し,技能検定試験の採点基準に準じて審査員が各ポイントをチェック,作業時間も採点対象となり,早く終了すれば加点,1時間を超えると減点という条件のもと,各人が作業に集中。普段の現場とは異なる緊張感が漂う中,細部にわたる仕上げまで一連の作業に真剣な眼差しで打ち込む選手の姿が目立ちました。

今回の予選を勝ち抜いたのは次の各氏です(順不同)。

鈴木仁氏・松舘寿弥氏(㈱ベーシック),大和田克久氏・木村大輔氏(㈱マサル),森廣樹氏(㈱大協建材)

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2024.11.7

   第34回東シ協技術講習会(都中央会協賛)

   CW実大実験のシーリング、シーリング材の設計伸縮率などテーマに

 当組合(石黒健司理事長)の第34回技術講習会(東京都中小企業団体中央会自主研修支援事業)が11月7日午後1時30分から東京・千代田区九段北のアルカディア市ヶ谷で開催され,リモート併用形式により,組合員並びに材料メーカー,ディーラーなど賛助会員のほか関係する関東板ガラス工事業協同組合,建築開口部協会会員も含め会場・リモート合計110名が参加しました。

 当日は,野口修技術委員長の司会により,まず,主催者を代表して斗成隆技術事業部長が日頃の組合事業に対して謝意を表明すると共に「今回も多数の方にご参加頂いている。これからお二人の講師から講演が行われるので先生方にもよろしくお願いしたい。また,講演後に新たな『シーリング防水施工法2024年版』について紹介させて頂くが,これも皆様にはぜひご利用して役立てて頂きたい」との挨拶が述べられ,野口氏を進行役に,それぞれの講師が紹介され講習に入りました。

 今回の講演テーマは「カーテンウォール実大性能試験におけるシーリングの重要性と問題点」(講師:横田高志氏・横田高志外装評価研究所一級建築士事務所)と「建築用シーリング材の設計伸縮率と目地設計」(同:坂本晋一氏・日本シーリング材工業会)、「『シーリング防水施工法2024年版』の改訂概要」(同・矢作一氏・東シ協)。

 このうち,最初に行われた「カーテンウォールの実大性能試験」をテーマとする講演では講師の横田氏が日本板硝子社在籍時代を含めた30年以上のカーテンウォール実大試験に関わられてきた経験を踏まえ,実大性能試験の目的など概要,水密・気密などに果たすシーリングの重要性と本工事にも直結する施工の留意点などが分かり易く解説されました。次のテーマ「シーリング材の設計伸縮率」では日本シーリング材工業会で広報委員長を務める坂本氏から目地設計の要素である設計伸縮率の成り立ちや標準化の経緯について,続いて当組合技術副委員長・矢作氏からはこのほど6年ぶりに改訂発行されたばかりの「シーリング防水施工法」について改訂概要が説明され,会場では質疑応答も含め約3時間にわたって参加者の真剣な受講風景が見られました。

 閉会の辞として富岡大和技術事業部副部長が参加者ならびに講師に謝意を表し,また「来年の開催に向けて皆様が要望するテーマをぜひ組合に寄せて欲しい」と述べつつがなく講習会が終了しました。

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2024.10.8
 

      第10回東シ協シーリングスクール 43名が参加

        若手経験者対象に目地設計・施工などの上級技術を研修

 

 第10回東シ協シーリングスクールが昨年10月8日,東京・江東区の㈱マサル本社会議室で開催されました。

 同スクールは当組合が組合員及び賛助会員に所属する経験2~3年以上の現場・施工管理,技術サービス,営業,技術補助などの実務者を対象に,より実践的な技術・知識,新情報の取得を目的として開催している当組合独自の教育機関です。現場作業員の施工技術向上を目途とする「全国シーリングスクール」が上部組織の日本シーリング工事業協同組合連合会(日シ工連)により2012年に開設されたのを機に,当組合ではそれまでの作業員対象から技術サービスや施工管理者向けのスクールに改め,翌2013年に第5回東シ協シーリングスクールとして開催,今年で10回を数えます。

 当日は,同スクール・操上悦郎運営委員長が進行役を兼ね「シーリングスクールにようこそお出で頂いた。このスクールは一定程度仕事を理解した方が対象であり,いわゆる初心者向けの基礎の話は省いて説明が行われるのでよろしくお願いしたい」と述べ,同氏から紹介された東シ協・石黒健司理事長が挨拶に立ち「本日のスクールには当組合の優秀な講師3名を揃えており,役立つ講習が行われると思う。1日かけての長時間となるが,居眠りなどせずに頑張って頂き,明日からの仕事に役立つよう色々な情報を修得して頂きたい」と述べ開校の辞とし,操上氏からカリキュラム,注意事項などが説明されて次のスケジュールで講習に入りました。(講師の敬称略)

〔午前の部〕▷9:30~10:40 シーリング材の基礎知識(講師:平川真利)▷10:50~12:00 目地の検討・目地計算(同:操上悦郎)

〔午後の部〕▷13:00~14:10=被着体と留意点(同:操上悦郎)▷14:20~15:30=施工管理(同:富岡大和)▷15:30~16:00=効果  測定,記念撮影。

 講習は「知識だけでなく,しっかりしたものを作り出すこと」を目標に,主に「シーリング防水施工法」が教本となりました。午前の部では平川氏からシーリング材のもつ硬化の進行や伸びの特性などについて現場サイドの観点からサンプルやデモンストレーションを交えて解説,操上氏からはパネル目地を対象とした目地設計について目地の動き,ムーブメントの計算から目地形状の決定までの流れが解説され,受講者との演算実習も行われました。午後の部では再び操上氏から,氏の経験を通して昨今のシーリング工事における各種の被着体に対する留意点について,富岡氏からは事前検討に始まる施工の流れ全般について自身の体験や学びから得られた施工管理上のチェックポイントが語られ,また,最後に操上氏から最新情報として近年注目されている新材種・シリル化アクリレート系シーリング材に関する説明が加えられました。今回は,過去最高43名の受講者が参加,講師の演出にも毎回工夫がこらされ全員が集中して取り組む姿が目立ち,充実したスクールとなりました。



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